娯楽作品としても美術作品としても見事な作品です。
ストップモーションアニメとしてそのキャラクター造形の素晴しさ。
なんとなく日野日出志の漫画を連想させるマン丸目玉に小さい黒目。そこに｢君達疲れてんのかい？昨夜ちゃんと寝た？｣と言いたくなる目の回りの隈。猫背で爆笑問題の太田に似ている男の子も出てきます。
前半の子供達の学校生活はなんだか登場人物達の顔を見ているだけでなんとなく笑いが込み上げてきてしまいます。特に彼らが通う学校の理科の先生には笑いました。
犬や猫達動物の不気味に誇張されているけど可愛らしいフォルムも特筆もの。
これ展覧会をやってたんですって？行きたかったなあ。
ストーリーは愛犬を失った少年が彼に再び会いたいと願い死者に命を与えるフランケンシュタインのストーリーが基本で、そこにグレムリンっぽくもありガメラっぽくもありのバートンのダークな世界が展開されます。
生と死の間の一線を扱っているので、スティーブン・キングっぽい匂いも凄くして来るのが見逃せないところです。
