cocacorgi

フォーガットンのcocacorgiのネタバレレビュー・内容・結末

フォーガットン(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

オカルトとドンデンは相性が良ろしい。
足元を見て火の鳥が立つとゆう諺もある(ない)ように、ハプニングやドンデンは意識の外側でありながらも身近に起点があるよと先人は言う。ともすればそれは往々にして注意深く観察してれば、事前に察知可能であることもなきにしもと。
意識の外、ちょっと外、スレスレの外、を身近な足元と喩えてフォーマルなドンデンとするなら、意識の最果ての頭上から予測不能な猛スピードでもたらされる真実は人類の究極の盲点と言っても良いし、つまりドンデンの1つの完成形であり極地であり新しいネオヌーベルニュードンデンとも言える(ない)。
新しい視点を提示しつつ、徹頭徹尾が真摯にマジメな温度感で作られてる点でも非常に好感が持てる。おちゃらけてない。
最愛の我が子を失ったシリアスな幕開けと、希望を捨てず一心不乱に真実に迫り続けるハラハラドラマ、謎が明らかになってゆくアハ体験、勝利を掴み取る全てを超越した愛の力、普遍的なエンタメとしてフォーガットゥンは人を選ばない。
あらゆる層に楽しんでもらえるフォーガットゥンは至ってマジメであるがゆえに、うんちなのである。マジメにアホな視覚演出を実行することで、登場人物が感じるよりも遥かに強烈なポカーンを生み出し、そのまま何事も無かったかのようにいつも通りの家族愛でまとめて、マジの勢いで感動を誘おうとする作り手の感覚異常がとてつもなくユニークに優れ、しかも意外とウルってる私がバカだから、色んな意味でデトックスがすごい。
バカに振り切ればゴーストバスターズ、マジメに振り切ればヴィルヌーブとゆう諺がある(ない)ように振り切ったものはおもしろい。間違いない。メッセージを見よう。ちゃんとしたやつ見よう。
cocacorgi

cocacorgi