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日本のこわい夜のcyberiancorgiのネタバレレビュー・内容・結末

日本のこわい夜(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

いきなりジャバザハット出てきてああ、1人だけふざけてる奴いるなあと思ったら安定の。
蜘蛛女の瞬間変態シーンとか、隙間より不穏な嶋田久作とか、ジャバとか、パツキンパツキン言いよる哲太とか、それぞれの個性は出つつもあんまパッとしない話が続いて、好きド真ん中のラスト。
エレベーター映画はなぜか相性が良すぎる。とりあえずエレベーターに詰めておけば何でも楽しめる。ドアが開いたら目的地とゆう謎のワープ感が良いんだか、上下に動く密室って存在そのものが良いんだか、謎。でもエレベーターと切り離しても、死者が己の死を受け入れる為に人の死を見届る、って発想がそもそもツボではある。
フィクションにおいて、本人が死を自覚するまでの物語って色々あって色々あるんだけど、その多くが自らの死に向き合うことで解消される風にやってきた中で、この他人の死を見続ける者たちの存在はハッとさせられた。何回見届けたら天に召されるのかは存じないが、少なからずそうやって人の死の瞬間に立ち会うこの世ならざる方々がいて、見届けられた側の死にたてホヤホヤの香川照之もまたいずれ人の死の動態を見守る。そうやって死後も人の役割は循環を繰り返し、まるでこの世の続きのように徐々にあの世へ向かうのか、来世へ歩むのか、は知らんけどもすっごいロマンチックだな〜と。意外と死ぬ時は1人じゃないのかもね。
これと感染があるから落合さんには足を向けて寝られない。あと雪山も。

ちなみにどれもこわくはない。
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