このレビューはネタバレを含みます
まず、自分はこの手のバッドエンドが大好きです（＾＾）
国務省のテロ人質対策の責任者・ブレナーとの会話の中で、これまでに救出された人質の名前として挙げられた「マークホワイト」。ブレナーによると彼は医学生ボランティアとしてイラクに来て誘拐されたが今は実家に戻っているという。それを唯一の希望として棺に書き留めるポール。クライマックス、ポールの位置が割り出せたとして救出に来たブレナーだったが、掘り起こした棺の中にいたのは、ポールではなく既に死んでいたマーク・ホワイトだった……。ブレナーの謝罪の言葉が空しく響く中、砂に埋もれていくポール。このマーク・ホワイトは、ポールを勇気付けるためにブレナーがその場しのぎで「同時捜索中の一人」の名前を言っただけかも知れないし、イラクで発生している数多くの誘拐事件の人質を意味する「陰語」だったのかも知れない。マーク・ホワイトとは一体誰だったのか？ 何とも後味の悪いエンディングですが、この手の考えオチ・鬱エンドがお好きな方であれば必ずや満足できるかと。ちなみに、同様に棺に閉じ込められたまま土中に埋められたシチュエーションから見事に脱出した「キルビルvol.2」のユマ・サーマンの雄姿をこの作品を見ている途中で何度も思い出しました＾＾
