Screen7

ドライヴのScreen7のレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
4.3
美しくお洒落なバイオレンス映画と
迫力のあるカー・アクションの融合。
バイオレンスなのにどこか静寂感もある。その静けさが緊張感も生み出している。
100分間、主人公キッドと車で駆け抜けるようなスリルも感じられました。

主人公は、一日中車関係の仕事をする、とことん"ドライヴ"な男。
表は車の修理工場で働き、副業は映画のカースタントマン。
しかし、裏では強盗などの犯罪者の逃亡の手助けをする運転手も引き受けています。
サソリがプリントされたスカジャンがとても印象的。"サソリとカエルの話"がサラッと出てくるのですが、彼をサソリに見立てているってことですよね。よく考えられてるなぁと感心しました。

ライアン・ゴズリングかっこよ!!!
彼は、私の中ではラブストーリーのイメージが強かったので、今作の寡黙で男らしい雰囲気が新鮮に感じられました。
ラブストーリーもいいけど、こういう役ハマり役ですよね!!
そしてキャリー・マリガン可愛いしお美しい。
彼女は暗髪ロングも金髪ショートもなんでも似合う可愛い…
勝手に一目惚れされて勝手に男に去っていかれる美人妻の役が似合う。笑
子供のベニシオも人懐っこくて可愛かったです。

カースタントマンの時に使うマスクを被ったキッドが最後の戦いに挑もうとするシーンは、音楽も相まってなんだか感動的。
それまでここまで音楽の主張が強いシーンそこまで無かったので、余計にそう感じました。
うわぁこれはどんなエンディング迎えるんだろうと気分を盛り上げてくれました。

最初にお洒落な映画と言いましたが、映画の雰囲気はもちろん、実物ではなく影を映したりする撮り方や、夜に外のライトが車内に反射する光の色などからもお洒落だなぁと思いました。

にしてもバーニーは中華大好きですね笑
御用達の飲食店も箸を使う中華料理で、最後の待ち合わせのレストランも"万里の長城"って名前だし。
ググってみたら、フォーチューンクッキーってアメリカの中華料理店で食後に提供されることが多いらしい。

エレベーターでアイリーンを引き寄せてキスするシーンはロマンチックなのに、その後キッドは驚きの行動に…!
予想外の展開が多く、終始目が離せない映画でした。
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