うめまつ

グブラのうめまつのレビュー・感想・評価

グブラ(2005年製作の映画)
4.0
私の可愛いオーキッドになんてことしやがんだこの下衆野郎!「処罰!どんどん空気のなくなる部屋でボレロ聞きっぱなしの刑!」という醜い怒りに半分くらい支配されてた。新参者ながらヤスミンワールドを愛する者の端くれとして情けない。。でも嫌いなもんは嫌い。出て来た時からあの旦那には嫌な気配が漂ってた。多分不快なきつい香水付けてるはず。(完全なる偏見)

オーキッドみたいに、可愛くて賢くて素直で平等で誠実で強くて優しくて家族想いで先進的で男性に依存しないミラクルガールでさえ、一度は外れくじを引いちゃうなんて、私の人生が上手く行かないのは至極当然だよな。。って気持ちになった。それくらいオーキッドはキュートな女神だから、彼女が不幸になるなんて耐えられない。(勿論まだまだこれからだけど!) なので正直エンドロールの後の1シーンに一番気持ちを持って行かれた。そっちの世界がもっと見たいよ。。例え夢でも構わないから。

他の作品よりも痛みが多く描かれていて、笑いもあったけど苦しい時間が長く感じた。オーキッドの方に気を取られてもう一本の物語が上手く飲み込めてないけど、3人並んでアイスサンドを食べるシーンが好き。あのカメラの角度とかフレームに収まらない視線の先を一切映さない潔さとか、当然ながら画角やカメラワークにも並々ならぬこだわりが感じられて、1シーン1シーンが流れて行かない強さを持ってた。あとはオーキッドの《香港歌手お化け→湯上がりバスタオル→アニーホール→フル装備おめかし》の衣装4変化が見れるのが嬉しい。アチョーって飛び蹴りするとこと車の荷台ではしゃぐとこ可愛すぎる。なのにあいつと来たら…!!(冒頭に戻る)
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