うめまつ

真珠の耳飾りの少女のうめまつのレビュー・感想・評価

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)
3.8
何故かエロティックロマンスものだと勘違いしてスルーしてたけど、焦ったいにも程がある官能もの(代表作:花様年華)ではあったのであながち間違ってはなかった。舌を出さずに唇を3回濡らすシーンなんてもう色々極まってたし、私もコリンファースに耳たぶを捧げて涙を拭われた後、キリアンマーフィーの胸に飛び込みたい人生であった。 ただ私の中のフェルメールは、こんな憂いを帯びた地中海風美男子(※完全なる主観です)ではないし、こんな神経質なおあずけコリンは大好きなんだけど、あんまり芸術家には見えないんだよね。。どっちかと言うとパトロンっぽいので、彼があの絵を描いてるようには見えなかった。私はこの絵と画家の親和性に異常に厳しい。

スカーレットヨハンソンに至っては一体何?桃の擬人化??生成AI???と見紛うほどに瑞々しく吸い込まれそうな美がそこにあり、そりゃ筆を取らずにはおられんよ。。という説得力が凄かった。絶対同じにはなれないのにあのメイド帽が欲しくてたまらない、などといった自分の俗っぽい願望がどんどん湧き出てくる不思議な映画でありました。とても楽しかったです。
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