広島カップ

生きてこその広島カップのレビュー・感想・評価

生きてこそ(1993年製作の映画)
3.4
今観るとどうしてもシャペコエンセが頭を過ってしまう作品です。

雪の山中に墜落して最初の夜が来る前に、夜を過ごす機内を閉鎖空間にしようとしなかったり、互いにピッタリとくっついて寝なかったり、上空を通過するかもしれない飛行機に発見してもらうために地上にSOSサインを書かなかったり、体力温存の為の最善策を選択しようとしなかったり、私自身もサバイバル術の素人ですが実話にしては観ていて生き抜こうという行動に物足りなさを感じました。

アンデスの山の中にウルグアイのラグビーチーム一行を乗せた飛行機が墜落するという本作には三つの大きな山場があります。
・飛行機の墜落シーン。
・人肉シーンを食べるシーン。
・徒歩で山を越えて行くシーン。

なんといっても人肉を喰らうシーンです。
食料が無くなった時に人肉を食べるかどうかの選択。
人道的、宗教的な抵抗感と自らの生命維持という生物の本能を天秤に乗せて悩む若きラガーマン達。
観客は皆自分の身に置き換えてみるハズです。

究極の選択、サァあなたならどうする!
広島カップ

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