狭須があこ

嵐の中で輝いての狭須があこのレビュー・感想・評価

嵐の中で輝いて(1992年製作の映画)
3.3
いやいやもうほんと
なんも知らねェからおれはっ

ユダヤ系でありながらナチス全盛期のドイツにスパイとして潜入した女。スパイの教育は一切受けておらず、使えるのは小型カメラのみ。
優れた直感力と強い使命感のみで、彼女は自ら敵地へと志願…

…これがノンフィクションなら「めちゃくちゃ勇気あるな…すごい…!!」って感動したかもしれないけど、悲しいかな普通にフィクションなのよね
調べたら見事、ゴールデンラズベリー賞を受賞してました。

なんの訓練も受けてない女が無双するのはリアリティに欠けるけど、それはまぁ、やり様でエンタメとしてある程度面白いからな
このリンダさん、上司の経歴当てるとこまでは超人類だったものの、実戦で失敗を繰り返してめちゃくちゃピンチに陥る。

まぁ…当然だけども…
「普通の人間だけど使えるぞ!頑張るぞ!」って息巻いた序盤から
「やっぱりしょうがないよね!普通の人間だからね!」と言われても
「そりゃあそうだろうね」としか言えねぇ~

これをエンタメにしようと思ったらコーエン兄弟かタラちゃん呼んでくるしかないね

百歩譲って戦闘できないのはしゃーないとしても、ヤバイとき顔に出過ぎ
カマかけられたら真顔になるのスパイとして致命的じゃないんか?知らんけど
料理がへたくそで潜入先からクビ食らってるのにいたっては、もうスパイがどうとか関係ないじゃん

まぁ彼女はずっと本当に本気で頑張っているのでバカにしたくはないんですが、就活の本番は面接ではなく、採用後なんだということをしみじみと感じました。
狭須があこ

狭須があこ