めかぽしや

黒い家のめかぽしやのレビュー・感想・評価

黒い家(1999年製作の映画)
3.9
金沢の保険会社で働く若槻真二はある日「自殺したら保険金おりるの?」と思いつめた女の声の電話があった。
若槻は何とか思い留めるように説得した。
それは若槻が地獄絵を見る事になる始まりだった。

前々から大竹しのぶさんの演技が最高に怖いと聞いていて、原作を読んでからと思ったけど、夏だし、少し怖さもと思い鑑賞。

金属をこすり合わせたような嫌な音、ガムテープを剥がす音など効果的に使われていたり、大竹しのぶさん扮する幸子の周りが黄色ばかりと良い面もあったけど、ちょっとくどかったり、滑稽だったりでもう少し恐ろしくできたのではないかな?と思いました。


作品自体、1999年と10年以上前ですが、何よりも1番怖かったのは2012年に発覚した尼崎連続変死事件の前の作品だと言う事。

尼崎事件のルポルタージュを読みましたが、視点が違うし犯人像も違うけれど目的地は“金”であって“金”のために何の躊躇いもなく残酷な連続殺を犯す。
自分の私欲に強く動かされている様に類似点を見出しました。

未来を予知してる感じをしてしまったのは私だけかな。。
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