こぅ

シーラ号の謎のこぅのレビュー・感想・評価

シーラ号の謎(1973年製作の映画)
3.5
'23春のホラー/ミステリー祭⑤

追悼 ラクエル・ウェルチ(2/15死去)。

【サイコ】のノーマン・ベイツこと、
アンソニー・パーキンスが脚本に参加。
ハーバート・ロス監督による、
カルト⁈【フーダニット・ミステリー】。


ハリウッドのプロデューサー、クリントン(ジェームズ・コバーン)の妻、シーラ(イヴォンヌ・ロメイン)がひき逃げされた。
妻が殺されたと思ったクリントンは、生前シーラと親しかった映画関係者6人を妻の名前をつけた船“シーラ号”に呼び、犯人を探ろうとする。
クリントンと6人のゲームが今始まる・・・。


⚠️ネタバレ臭い 項 有り⚠️
↓ ↓

シーラのひき逃げ事件をアヴァンタイトルとして、テンポが良い。
怪しい6人、リー(ジョーン・ハケット)、トム、クリスティン(ダイアン・キャノン)、フィリップ(ジェームズ・メイソン)、アリス(ラクエル・ウェルチ)、アンソニーにニタニタしながらメッセージカードを打つクリントン。

タイトルやテンプレの想像から安易に密室船内の犯人炙り出しゲームかと思いきや、主催者、クリントンの用意したステージがいずれも 船外 だったのはユニークだ。

半ば過ぎに大きな 転機 が訪れるが、深読みは見事に外れる⤵︎
トム先導で、6人による、犯人探しのやり取りが始まり、そして、犯人のカミングアウト、、
ここで◯犯◯が読めた(大抵の人は読める)のだが、その先の深読みは、またも外れた⤵︎⤵︎

⚠️本作のように早い段階で答(◯◯)が出てしまうと、その時点でランニングタイム的にまだ先があるな?と先読みされてしまう 致命的な欠点 があるから時間配分の配慮が必要になろう⚠️

ただ、
セオリー破りでユニークと捉えたらユニークなのだが、◯◯災害というか、主旨からブレブレ、悪く言えば、破綻していった印象(主役問題も発生)。
それにより冗長にもなってしまった。


クライマックス、
事の真相をズバリ言い当てるアンタは、名探偵か名刑事並〜いやそれ以上に冴えすぎだろう、と不自然さは指摘したい‼︎


締めが少し間抜け(のほほん)なのは、'70年代らしさ。

しっかし、お2人は無念過ぎる⤵︎


J・コバーンの貴重な 女装 と、
R・ウェルチ他美人キャストのビキニ姿も拝める。
こぅ

こぅ