ハゲゾンビ

ミミックのハゲゾンビのレビュー・感想・評価

ミミック(1997年製作の映画)
3.9
1997年アメリカ映画。

結構好きな作品でたまに見直しますがまだレビューをあげていませんでしたのであげてみることにしました。
またまた長い自己満足のレビューとなりますのでお暇な方はお付き合い下さいませ🙇

子供を死に追いやる伝染病を根絶のため昆虫学者がその媒体となるゴキブリを全滅させるべく、遺伝子操作でゴキブリの天敵となるハイパー昆虫を作り街へ解き放つ。その名は『ユダの血統』

モンスターパニック物としても充分楽しめますが
今回は視点を変えまして、
ユダというくらいだから宗教的な出来事とかけているのかなと思い、その辺から考察を。

ウィキペディアによるとユダとはイエスの弟子の一人。次第にイエスに不信を抱き、イエスを十字架に貼付けようと画策していたユダヤ人指導者に
銀30枚で売り渡した。しかしユダはその事を後悔し銀を返そうとしたが受けとってもらえなかったらしい。

なるほど。そうするとユダの神を裏切った事への後悔と許して貰えなかった事への恨みなどを表現してるかも🤔

ここからは【完全ネタバレ】になります。

この作品には4人のキリストを象徴した人物が登場するように思えます。
●一人目、最初に殺される神父。
●二人目、自閉症気味の靴磨きの子供。家の前の教会の十字架に“JESUS SAVES”(イエスが救う)彼の事を象徴してるようで…。《何気にこの映画のテーマじゃないかな》
●3人目、途中で殺される刑事。名前がジョシュ。(聖書に登場する名前)
●4人目、スーザンの恋人のピーター。ラストの死んだと思っていた彼が地下から登場するシーンは何だか神の再誕の様にもみえる。

殺した神と生き残った神、ユダの心の葛藤を描いているのでは🤔
ラスボスのオスユダは最後は自殺した様にも見える。(個人的なこじつけかも😅)

次は『ユダの血統』を創り出してしまった昆虫学者スーザンの視点で。
○彼女は『ユダの血統』を創ったことに後悔し、常に救いを求めている。
○中々子供が出来ない事もその事が原因であると思っているのかも。
○スーザンの視点とは関係ないけど、もの凄い勢いで進化して繁殖するユダと子供の出来ないスーザンとの対比も面白い。
○結局、神の領域を超え遺伝子操作で『ユダの血統』を生み出した自分自身がユダそのもので神への裏切りではないのか。
○ラストのピーターの登場で今までの行いが全て許され、救われたのでは。(ユダも一緒に許して貰えたかもね)

とこんな感じでない頭で考えてみました。あくまでも個人的な見解ですのでご容赦ください。
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