観ていて『アポロンの地獄』を思い起こさせるな、
と思った。ギリシャ神話は現代の人間の感覚から
見たら理解に苦しむ所がありますね。親殺し、
子殺し、近親相姦など平気でありますから。
日本の古事記もそうだけど…。
パゾリーニの作品は宗教的な下地が無いとすんなり
理解できない部分もあって自分の勉強不足に反省
至極でございます。
作品のスケールの大きさ、衣装など凄いなと思い
ました。しかしいきなり日本の地唄や箏曲が流れ
てくると違和感が…。海外の人からはエキゾチック
に聴こえるのかもしれませんが、ちょっとおかしい
ということを誰も教えてあげなかったのね、残念。
雰囲気ぶち壊されてイラっとさせられました。
他の国の伝統音楽も使われていましたが、そちらの
お国の人はどう感じるのかな？日本人の私からは
まったく違和感覚えなかったけれど…。
マリア・カラス、あまり好きではないのですが
あの憎しみに満ちたあの目は彼女でしか出せ
なかったのかもしれません。それをパゾリーニは
見抜いたのでしょうか。
イアソン憎しはわかるけど、メディアも自分の
父親裏切ったのだからその報いでしょうと。
そんな理屈通じないのが神話なんでしょうが…。
