KenichiAkagawa

ザ・エージェントのKenichiAkagawaのレビュー・感想・評価

ザ・エージェント(1996年製作の映画)
4.3
 やりてスポーツ・エージェント、ジェリー・マグワイアは、自らの良心に反する仕事に嫌気がさし、夜中に改善提案書を書き上げる。しかし、利益主義の会社に受け入れられる訳もなく、解雇を宣告される。彼は、彼に気のある事務職のドロシーと二人で再起をかけて独立起業するが・・・

 こちらも私の大好きな作品で、最近知り合いが独立起業したとの連絡を受け、おすすめしたら自分も無性に観たくなっての上映でした。
 タイトルにもある(スポーツ)エージェントとは、スポーツ選手の契約を手助けする仕事。正直、この映画を見るまで、こうした仕事があること自体知りませんでした。

 この映画は、解雇を宣告されたトム・クルーズ演じるジェリーの仕事と恋愛、そしてクライアントと芽生える友情を通して、理想に向かって取り組む尊さを伝えてるような気がします。と言ってしまうと、非常に堅苦しい印象を受けるかもしれませんが、実態はラブコメ的な感じで、気楽に観れると思います。むしろ、コミカルな印象です。そして、レニー演じるシングルマザーのドロシーの子役・・・これが非常にかわいい! そして、恋するレニーも非常にキュート!! 唯一のクライアントとなるロッド役のキューバ・グッティングJrがまた、いい味出してる。

 1点、難を言えば最後の(日本人にはあまりなじみのない)アメフトの試合のシーン。ロッドがすごいことをやった!って部分が今一伝わりにくい。自分は2回目観て納得した記憶がありますが、ここをもう少し上手に展開してくれれば、もっと評価が上がる気がします。

 そして、この映画の名言といえば、最後にトムが放つ「 I Love you. You complete me.」ですよね! これも、最初は字幕を追ってたらさらりと流してしまいましたが、口コミで名言だとの情報を得て2回目見直した時、ああああ なるほどぉ~ って感心した次第です。 実は、割と最初の方にも出てきてましたが、あの場面でのあのセリフは感動でした。

 それにしても、レニー・ゼルウィガーさん、不思議な魅力です。自分は当時、この映画で初めてこの方の存在を知ったのですが、他の女優さんにない、ちょっと田舎っぽい雰囲気の中にもキュートさがある・・・個性の持ち主だって感じましたね。個人的には、彼女の出世作だと思ってます(笑)

 結構昔の映画ですが、起業を考えたことのある人や、ラブコメ好きの方にお勧めしたい1本です!!
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