Risa

つめたく冷えた月のRisaのレビュー・感想・評価

つめたく冷えた月(1991年製作の映画)
3.8
これがカラーなら どれだけ主人公にイラつくだろうかと思うほどに白黒向き。

40歳程のロック好きの中年男が 働かずに音楽活動やら 遊んで暮らしてます。所謂 不良。ずっとジミヘンが流れてます。
現実なら絶対に関わりたくない うるさい迷惑なオヤジです。

ただ、今は人生100年なんて言うけれども、昔の様に60歳くらいで死ねるならば その日暮らしのような道に進む人って少なく無いはず。孤独死とか合葬とかには私も抵抗無い。人に迷惑さえかけなければ。

しかし まぁ、こっそりガソリンをタダで入れてるような 阿保なオヤジです。
しかも、ポリタンクに入ったガソリンで、チューブを息で吸い上げてから入れるタイプ。
先日、日本酒を斗瓶で酒蔵の人に準備してもらって斗瓶の会をした時に チューブから吸い上げて飲んで チューブの先まで日本酒がいっぱいになった状態で徳利に移す作業しましたよ。

同じように ガソリンを吸い上げてました。
多分 ちょっとはガソリンを口に含む事になります。気持ち悪い!危険!

さて、この映画は まさか 死体が1体無くなったら面白いよねって 死体を運んでみて、、美しい女だったので恋して 屍姦してしまうという まさかの展開になります。

若く美しい女の死体が出てきてから この映画は美しく変貌しました。
死体に恋した中年男に哀愁を感じます。

海も死体も彼を 優しく、そして、つめたく包み込みます。
Risa

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