竜平

マッチスティック・メンの竜平のレビュー・感想・評価

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)
3.9
とある詐欺師のもとに舞い込んでくる騒動。騙し騙され、やがて事態は思いも寄らない方向へ。ヒューマンドラマ系サスペンス映画。

まずなんと言っても、極度の潔癖症を演じるニコラス・ケイジが見もの。見ていてこちらも心配になってくる、もちろんそれは魅力的という意味で。いったい撮影で何本タバコ吸ったんだろうってほどに劇中で吸いまくってる。その神経質すぎる性格の中に垣間見れる不器用さや優しさという部分、ここにじつは人間味があってなんだか愛くるしかったり。相棒を演じるサム・ロックウェルも相変わらずいい味を出してるなと。ストーリーに関しては非常にわかりやすい。これはあらすじなど知らない状態で見たほうが楽しめそうな気がする。ケイジ扮する主人公とその取り巻きとの人間模様、親子愛や友情というものが密かに、そしてジャブのように効きつつ、先の読めない展開で最後までツルッと見れちゃう。ラストはなんとも清々しい、って個人的には思ったけどどうだろう。とことん騙された後って逆にスッキリするもんだよなぁなんて思うけど、意見は分かれるところなのかな。

とまぁ言えることはこれぐらい。なんやかんやであまり構えずに見れたらいいんじゃないかな。サラッと見てお釣りが来る良作。最後に、人を騙すのってやっぱり良くないね。おしまい。
竜平

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