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リトル・マーメイドのAyaxのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)
3.7
私が「リトル・マーメイド」を観てないなんてことありえる?ありえない!いやでもどんな話かちゃんと覚えてないなとか自問自答していて、製作年を調べたら何と1989年!思ってたよりだいぶ昔。「美女と野獣」(1991年)より後だと思い込んでたし、ディズニーシーでショーとかアトラクションとか見て、映画も観た気になってたかも。人の記憶はいい加減なものだ。
Disney+を再開してさっそく観てみたところ、デジタルリマスターみたいな処理が多分施されてて、ツルツルした質感のきれいな画質。今のアニメに慣れていてもそんなに違和感なく観られる。
そして、何と言っても素晴らしいのは音楽。冒頭"Part of Your World"のメロディーが流れてゾクゾクしてたら、Alan Menkenのクレジットが絶妙なタイミングで出て鳥肌。アラン・メンケンは全盛期(リトル・マーメイド〜美女と野獣〜アラジンの時)に映画界と賞レースを席巻していたようで、ベテランの予想屋の方からすると彼がノミネートされたら絶対獲るからつまらなかったらしい。実際、本当に曲が良すぎて、流れると気持ちがぶわああああああってなるもんね。偉大。確実にディズニーアニメとディズニープリンセスの一時代を作った功労者。
映像的に今の最新のアニメと比べたら当然古めかしいけど、花火やトリトンのトライデント(銛みたいな武器)、雷、魔法など、キラキラ輝くような表現が効果的に使われてるなと、そこが当時としては最新の工夫ポイントだったんじゃないかなと思った。
映画全体的には84分と超コンパクトで、昔のディズニーアニメだし、王子とキッスしてめでたしめでたしかなと思ったら、その後も二転三転あって楽しめた。海の王でアリエルのおとんのトリトンの力より、契約書の効力が強いあたりが、さすが契約社会アメリカって感じだった。
ラストどうなるかとかやっぱり知らなかったので観たことなかったんだと思う。実写版の前に観られて良かった。
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