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ミストのTRBのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.4
アメリカ社会の縮図

人間の心にかかる霧
なじり合いのモヤモヤ

ウォーキング・デッドの顔ぶれが出ている
ちょっとワクワク

何ともやるせない結末
秩序の崩壊を描いたSFパニックホラー


嵐が去った後、息子を連れ修理道具を買いにスーパーマーケットへ向かう

多くの人で賑わう店内

その時、傷ついた男が店内に駆け込んできて叫んだ

「霧の中に何かがいる」

程なくして、辺り一体を包む濃霧

次々に起こるトラブルと怪異、客の中にいた狂信者の言葉で徐々に秩序は乱れ始める


文句言いのオッサンの変わり身がとてつもなく早い

ウケる

とってもアメリカらしい反応だと思った

基本的に誰も言う事を聞かない

狂信者が唱える黙示録になぞらえて恐怖と信仰が拡大していくスピード

キリスト教らしいなと思う

出てくるクリーチャーが、『キラークイーン バイツァダスト』みたいでちょっとカッコいい

子供がヘタレビビりのサムサッカーでイライラする

「殺させないで」的発言には正直引いた
なんて自己中なヤツなんだと
ほんで割とおっきいし

現状打破に前向きなグループと、ただ生きる為に他者を犠牲にしだす群衆

恐怖から正常な判断が失われていく様子が、シチュエーション以上にホラー

こういう側面での宗教ってキライ

ラストは何ともショッキングで後味が悪い

人間の心の内、とりわけ恐慌状態に陥る心的描写を描いた作品。

奥さん〜どこにいはったん?

すんでのタイミングでの判断ミスは致命的

ラストまで鳴っているヘリなどの音が不気味

デッケ〜の『ワンダと巨像』みたいで登ってみたい

日本だときっとこうはならない
みんな大人しくして物語は展開しない
今までの日本は…
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