うにたべたい

ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.0
いや、噂に違わずひどい作品でした。
この超B級テイスト、主人公と会話するミニラ、理由なくとりあえず殴り合う怪獣、過去の流用だらけの特撮、そして全部夢という丸投げなストーリー。
本多猪四郎監督といえば初代ゴジラに始まりモスラ対ゴジラや地球最大の決戦など、名作ゴジラ映画を生み出した名監督だというのに、この駄作っぷり。
だけど、このB級臭は正直嫌いではないです。

ガバラというあだ名のガキ大将にいじめられている一郎少年は、手作りの機械を弄りながら夢を見ます。
そこは怪獣島で、様々な怪獣がしのぎを削っており、ゴジラが様々な怪獣と戦っています。
その島でミニラと友達に成った少年はミニラが、ガバラという名前の怪獣にいじめられていることを知るというストーリー。

タイトルの通り、怪獣だけは大量に出てきます。
主役級のゴジラ、ミニラ、ガバラの他に、クモンガ、カマキラス、エビラ、大コンドル、それと交戦はしませんが、アンギラス、ゴロザウルス、マンダと、数だけは出ますが、本作初登場のガバラ以外の特撮シーンは、ほぼ全編に渡り過去作の流用というお金のかけなさよう。
ただ、それほど違和感があるわけではないです。
昼なのに夜のシーンを使ったりそういうシーンはなかったので、気にしなければ気にならないレベルといえます。
むしろ、過去作のあのシーンだと指摘するという別の楽しみを見いだせる可能性もあります。

なお、個人的には本作のラストは結構好きです。
尺も短く、ゴジラ映画としてカウントするべきかすら微妙な本作ですが、本作を通して勇気や自立心といったメッセージは受け取れた気がします。

でも2回め見るのはちょっときつい作品です。