IRAによる爆破テロ事件の冤罪を被った親子の闘いを描いた実話を基にしたドラマ。
70年代の荒れたアイルランドを取り巻く環境が背景にありますが、物語の主軸を主人公親子の絆に絞っているところが大きいですね。
冤罪で投獄されながらも、ドラッグを吸ったりして全てを諦めたように振る舞っていたバカ息子が、獄中死した父親の最後まで諦めなかった思いを引き継ぎ、最後に無罪を勝ち取るまでの流れがとにかく秀逸。
その物語により説得力を持たせるのが、ダニエル・デイ=ルイスとピート・ポスルスウェイトの熱演！
あってはならない出来事で、しかもテロ事件での冤罪。当時の警察の卑劣さに怒りが沸きましたし、主人公たちが受けた苦痛の15年を思うと、やりきれなさが胸を打ちます。
