うかりシネマ

エイリアン4のうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

エイリアン4(1997年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

前作で死亡したリプリーはクローンとして復活し、体内のクイーンを摘出、研究者の管理下で多数のエイリアンが飼育されていた。
広い空間で複数のエイリアンと銃で戦う『2』路線に回帰している。
『2』、『3』、『4』と毎作冒頭で意味もなくリセットされ続けてきたリプリーだったが今回は自分自身すら捨て去ることで、ようやくリセットに意味が生まれている。

6人の荒くれ者は個性豊かでシナリオ的にも意味があり活躍もしてくれる。
元のリプリーとは分離したクローン・リプリーは、細胞レベルでエイリアンと混ざり合ったことで怪力や酸性の血を獲得し、人ならざるものになっている。リプリーが立ち止まる一連のシーンは白眉。
人物配置は何がしたいのか明確で、気持ちよく動いてくれる。
エイリアンとの力関係も攻防理想的。いい意味でエイリアンらしくなさもあり新鮮。
ラストはようやく“行きて帰りし”で円環となって終わる。