Kou

50/50 フィフティ・フィフティのKouのレビュー・感想・評価

3.7
さて、今日は楽しい楽しいハロウィンですね。
皆さんはどこかに出かけたりしてるのでしょうか?
ちなみに、ここ三重県にはコスプレする文化も
なければしてる人もいませんでしたよ(失礼)
もちろん自分も家で映画を観てました。
来年こそは名古屋でSWのコスプレなんかして
パーっと飲み歩きたいもんですね。



〈あらすじ〉
27歳の主人公アダムは、突如生存率50%のガンを宣告される。ガンに、親友、彼女、親と、沢山の苦悩を経験しながらも、新たな出会いを通じて自分の進むべき道を選んでいくが、その間にも病は進行していて──



ストーリーとしては良くある話なんですけど
本作で特徴的なのは、主人公が
(毎日を無気力につまらなく生きている青年)
ということ。



最近の若者は事なかれ主義が多いらしいです。
堅実に貯金して、趣味は最小限に。
恋愛も無駄になるようならにしない、そうです。
例外はもちろんあるとは思いますけどね。
自分も正反対ですし。

ただ、そういった若者が増えてきている
今だからこそ評価されるべき作品だと
自分は感じました。



観ていて心に響いたのは、
主人公アダム(ジョセフ=ゴードン)の台詞。

『みんな会うたび「調子はどう?」
「心配するな、大丈夫だ」ばかり。
みんな怖がって言えないんだ、
“よお、お前死ぬんだって?”って。
誰も言ってくれないから
ますます不安になるんだ。』



真に迫る台詞ですよね。
自分の体調なんて自分が1番分かってる。
それなのに他人から開口一番「大丈夫だ」
なんて言われたら余計辛いに決まってますよね。



だからこそ友人カイル(セス・ローゲン)の行動は、
主人公にとってかなり救いになっただろうなと。
例えどれだけ理不尽に当たってこられても、
それを受け止め、陰で支えるカイル。



人生ってああいう友人をどれだけ作れるかで
大きく変わってくるんだろうなと、
つい、しみじみしてしまいました。



2018年10月30日 71本目
Kou

Kou