真世紀

恐竜・怪鳥の伝説の真世紀のレビュー・感想・評価

恐竜・怪鳥の伝説(1977年製作の映画)
3.2
今夜東京MX放送の「恐竜・怪鳥の伝説」。地上波デジタル強制以来、家にテレビ置いてないので、「DMM TVで観れるじゃん」と一足お先に久々に再見する。

富士の樹海に踏み込んだ自殺志願女性が落下した地下で目にしたのはひび割れた巨大卵とその中の目。報じられたニュースを耳にして、色めき立ったのは我らが渡瀬恒彦演じる主人公。やはり、石の卵を発見し、恐竜生存の可能性を唱えた古生物学者が父。自身は地質学者出身、今は大金でさばける石を嘱託として籍を置く会社社長(名和宏)のために探す。

富士山麓、西湖では長虫が大量発生だの様々な異変が見られる中で、若者を集めての音楽ライブ有りなイベントが挙行されている。

諸口あきら「富士山の歴史はみんなも知ってるよねぇ。そう、今から三千万年前はあんた、ここら辺り海の底だったってんだからたいしたもの、えー。それからあんた、ニョッキリ、ニョッキリ、誰だ前おさえてんのは。だから現在の富士のお山は三階建てよ、えー亅

諸口あきらさん、関西方面では著名な歌手、ラジオなどのパーソナリティーだったみたいだけど自分の中ではこの映画の出演が最大にして唯一のウェイトであります。いい歌声も聴かせてるけどね。

そして、姿を見せる首長竜プレシオザウルス、その犠牲者のやられっぷり。ヒロインの女友達、片方の足首咥えられて逆さ吊りの挙げ句の果てにとかは見所。

さらにプレシオザウルスが生存しているなら同時代のこちらが生きていてもおかしくはないと何だか薄弱な根拠で、これまた突如姿を現した上下に並ぶ牙をカチカチさせるランフォリンクスを目にして襲われての地元の皆さんの自滅ぶりなどは、嫌いじゃない(爆)。

されども肝心な終盤のプレシオ対ランフォリンクスのガッカリ感。同時並行で描かれる渡瀬恒彦とヒロインのウェットスーツ姿での危地にどうしても「モジモジくん」とか「渡瀬恒彦の無駄遣い」の言葉が脳裏を漂うのであった。
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