ウォン・カーウァイとはどうもレスリー・チャン観が合わないんだよな…と、『ブエノスアイレス』と並べて思う。（そもそもウォン・カーウァイ映画の男主人公は大体いけ好かないのだが。）
オム・ファタールとして撮りたいのはわかるけど、偉そうだったり乱暴だったりするのはいただけない。もっと優しい役がいい。
とはいえ、養母のヒモの男を蹴りまくったり、実母の住む屋敷から肩をいからせて歩き去ったりと、レスリーさんの素晴らしい身体のキレが存分に活かされたシーンが色々あるのでそこは好きな映画。
養母役の潘迪華さんは何語を話しているのだろう？と不思議に思っていたけど、上海話らしい。普通話とも広東話とも全然違う響きで面白かった。
