ももさく

夜のピクニックのももさくのレビュー・感想・評価

夜のピクニック(2006年製作の映画)
2.6
夜空を見ながら草むらで寝転び、ただ笑う女子3人。

80キロひたすら歩く歩行祭の日。貴子と美和子は杏奈から届いたニューヨークからのハガキを読みながら学校に向かった。

甲田貴子(多部未華子)融と話しにくい関係。

西脇融〈とおる〉(石田卓也)貴子と何となくギクシャクしている。父親は、おらず母親はパート掛け持ち。

戸田忍(郭智博)融に干渉しがちなしつこい親友。

遊佐美和子(西原亜希)貴子の親友。

榊杏奈(加藤ローサ)貴子と美和子の親友で帰国子女。

榊順弥(池松壮亮)杏奈の弟。

内堀亮子(高部あい)男好き女子。

他クラスメイト→後藤梨香(貫地谷しほり)梶谷千秋(松田まどか)高見光一郎(柄本佑)。

他出演者→校長(田山涼成)貴子の母(南果歩)野球部員の矢部(海老澤健次)実行委員のさくら(近野成美)教師の藤巻(嶋田久作)被り物してた子(加藤諒)他。

他登場人物→古川さんとその友達他。



テレビでやっており、録画して鑑賞。2006年の作品かぁ。当時映画館で働いており、この作品のチラシを見た記憶がある。このチラシに載っていた男女、名前を見ても全然知らない。つまらなそうな映画だし、きっとお客さん来ないだろうなぁって思いながらチラシを整えた記憶が何故か鮮明にある。見たスタッフからも、ただ歩いてるだけと聞いた記憶も何故か残っている。

失礼ながら多部未華子の事を当時は全く知らなかったので、その辺にいそうな顔の子が女優かぁとすら思っていた。しかし磨かれた。

今となっては素朴でも何でも無い。メイクもバッチリ化粧品やネイルのCMに出るくらい垢抜けまくりの女優になったし売れた。まだ素朴とも言える「君に届け」からファンである。「あやしい彼女」なんて歌も聞けるし最高に好きです。

そして男の子の方、彼の事も全く知りませんでしたが後にアニメ「時をかける少女」間宮千昭の声を担当したのが石田卓也である事を知る。

   「やっぱ何かあるね、君たち」

この映画だと高校生みたいだけど私は中学生の時、こんな感じの行事があった。ただひたすら目的地まで歩くってやつ。そして夜は20歳になった自分に書いた手紙を回収され、それが20歳に届くようになっていた記憶がある。届いたし、もうなんて書いてあったかすら忘れたが。

全員白い服装、アニメーションで妄想からの実写との融合、救護バス、膝と足首、杏奈のおまじないも印象的。

「こんな風にさ、時間が目に見える事ってないよね」

誰が好きだとかって話ししたり、ただ喋りたい事喋りながら歩くだけっていいね。

杏奈の弟役が池松壮亮なんだけど当然幼くて、その演技も今と全然違う。それにしたって姉の好きな人って、そんなに気になるもんかね?。

結構心に重いモノを抱えてたんだなぁって部分もあるけど見終わる頃にはスッキリする。恋もいいけど、恋以外の素敵な繋がりもあるね。

こんな映画もたまにはいいかも、青春ですなぁ。