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ヴァン・ヘルシングのRのネタバレレビュー・内容・結末

ヴァン・ヘルシング(2004年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2004年のモンスター映画。

監督は「ハムナプトラ」シリーズのスティーブン・ソマーズ。

あらすじ

バチカンのカトリック教会が指揮する闇の組織のモンスター・ハンター、ヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン「グレイテスト・ショーマン」)。記憶を失った彼が修行僧カール(デヴィッド・ウェナム「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」)と共に、次に命じられた任務はドラキュラが支配する土地トランシルバニアだった。

Netflixにて鑑賞。

「ついつい観てしまう映画」というのがあって、これもその内の1つ。

思えば「ラスト・ウィッチ・ハンター」や「アイ、フランケンシュタイン」など爆死物件の多いこのジャンルをこぞって観るようになってしまったのは今作の存在があったからかもしれない。

それくらい個人的には大好きな作品。

まず何より魅力的なのが登場人物、なかでもヒュー・ジャックマンが演じる主人公ヴァン・ヘルシング!!…と言いたいところだが、それよりも個人的にグッと来るのがヘルシングの相棒となる修行僧カールだ!!

なんつーの、この絶妙な相棒感。凄腕メカニック担当だけど、気弱で臆病なコメディリリーフというこれ系のジャンル映画ではどストレートなキャラ設定がものすごくしっくりくるし、安心する!!

何より、吹き替え版のキャストが高木渉だからね!!だから、俺は今作を観る上では必ず吹き替え版で観て、高木版カールのドタバタ具合を微笑ましい様子で眺めるんだ!!それが今作における醍醐味っ!!

まぁ、他にも「アンダー・ワールド」全開なケイト・ベッキンセイル(「さよなら、ぼくのマンハッタン」)や不気味で妖艶な顔立ちがまさにドラキュラなリチャード・ロクスバーグ(「ハクソー・リッジ」)など適材適所な配役もバッチリ!!

あとは、なんといってもモンスターものとして、三強とも言える「ドラキュラ」「オオカミ男」「フランケンシュタイン」が揃い踏みしている点!!

他にも名称は忘れたけどゴブリンみたいなやつとか、こういったゴシック系ではつきもののせむし男のイゴール(ケヴィン・J・オコナー「デッド・フライト」)、序盤の掴みではジキル博士/ハイド氏(スティーブン・H・フィッシャー)など脇に至るまでツボを押さえたまさにモンスター映画というジャンル映画に相応しくサービス満点だった。

しかも、そのどれもが迫力満点だし、それなりに造詣もリアル!!まぁ、ドラキュラは従来のものよりも、よりモンスター度が高いけど、その分畏怖の象徴として、より恐ろしい存在に成れ果てていて、これはこれでアリ。特にドラキュラの花嫁たちの神出鬼没感もまた、急に出てくるのである意味ドラキュラ本人よりも恐ろしいや笑。

中でも、終盤、今作が只のモンスター映画とは異なる点として挙げても良い部分だと思うんだけど、なんと主人公であるヘルシングがオオカミ男化するという変化球!!
まぁ、考えるとヒュー・ジャックマンも良い体しているから納得といえば納得だが、それにしても嬉しいサプライズ!!それにより、終盤ではドラキュラVSオオカミ男というドリームマッチが実現!!さながら、モンスター大乱闘といったところか、見応え抜群だった。

まぁ、それによりもう一つの、こちらは悲しいサプライズだが、ヒロインであるアナの死亡という、まさかのバッドエンド。しかも、自らの手で殺してしまうという最悪の結末にモンスターと化したヴァン・ヘルシングの悲しい遠吠えが、皮肉にもより一層ジャンル映画としての格式を上げる。

これぞ、映画的瞬間!!

今までずっとテレビサイズで観ていたので、オリジナル版は少々長く感じてしまったというのも事実だが、やはり今作はモンスター映画としてエンタメ大作としても、1つの作品としても大好きな作品だった。
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