FutosiSaito

荒野の誓いのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

荒野の誓い(2017年製作の映画)
3.8
 安定のクリスチャン・ベール主演西部劇、チャールズ・ブロンソン亡きあとは、西部劇といえば彼に決まりだ。
 埃っぽい服と帽子、それを取ったあとの髪の毛から髭など、実にさまになる。
 そして、クール。ブロンソンはニヒルでもあったが、ベールはあくまでもクールに振る舞う。
 この映画では、豊かで厳しい荒野の自然も主役で、アウトドアブームどころでない、本物の野営と移動とともに、美しい大自然の光景も映し出される。
 主役とともにロザムンド・パイクの演技も凄く、饒舌ではないが、心に残る。
 なによりも、「騎兵隊大尉がネイティブ・アメリカンの酋長を護衛する」という設定が巧く、新しくかつおもしろかった。
 重厚で美しい西部劇。爽快なエンターテインメントではないが、武器を使った争いの虚しさも、新しい融和の可能性も表現している映画だった。
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