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バイオレンス・レイクのsmithmouseのレビュー・感想・評価

バイオレンス・レイク(2008年製作の映画)
3.2
あー、居る居るこういう奴等。
花見とかバーベキューとかに。
・・・と思ったら、彼氏役ファスベンダーやん‼︎
そらこんな体験したらマグニートーになっちゃうよ。

「温かいか聞け」
休暇を手付かずの湖エデンレイクで過ごす為にやってきたジェニーとスティーブ。しかし、程なくして湖に耐え難いほど騒々しい未成年集団がやってくる。

スノッブな主人公、馬鹿なカッペガキ達、アルコール、アクシデントの負の足し算からくる嫌な感じのストレスが画面から滲み出て、気持ちは最悪な方向へスパイラルに堕ちていく。

意味のわからない(てか意味とかは無い)暴力を集団で振るう様を見てると、馬鹿な行い程度の小さな雪玉がふとした弾みで転がって麓では雪崩になってる様な不毛さ。
ガキの追跡手段がチャリとかなのは嗤うとこなんか(−_−;)?

しかし、イカれたリーダー格ブレットのその荒み具合の由来とかが描かれてるところもあり、その心を何となくでも理解できる所がまた不快。
逃げ回るのがダイアナ妃みたいなルックスのケリー・ライリーなんで悲惨さが際立つ。
ゲーテッドコミュニティ(要塞の町)というネーミングの通り風通しの悪い町の住人の手前勝手さも手伝って全体的にはおっそろしいほどムカつく映画だった(ー ー;)。
でもそう思わせる女優俳優の演技は流石。
不快ながらも説得力のある集団内の人間関係やヒロインの必死の抵抗は見所だったと思う。

ハンパない後味の悪さなんで口直しも用意したほうが良いと思う(´・_・`)。
自転車➕子供ということで「E・T」とかが良いかも。

犬も被害者だ。
人間性は環境に左右されるんだよという映画。
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