回想シーンでご飯3杯いける

ショーン・オブ・ザ・デッドの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

4.0
「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライトによる、これが監督デビュー作。一応ゾンビ映画の体裁をとっているけれど、所謂怖いシーンは無く、あくまでゾンビを題材にしたコメディといった趣き。

街のあちこちでゾンビがさまよい始め、テレビでもニュースが流れているのに、主人公だけが気付かない前半の展開は、僕達日本人にとって「志村、うしろ!うしろ!」でおなじみ。もうこの辺りから笑いが止まらない。

Grandmaster Flash、Specials等によるファンキーなロックやヒップホップを満載した音楽も、今聞くと、完全に「ベイビードライバー」と同じノリで格好良い。Queenの曲に合わせたアクションシーンや、ドリフト走行を多用したカーチェイス・シーンもあって、この監督はデビュー当初から、個性を確立していた事が良く分かる。

パブを中心にした生活や、レコードを投げてゾンビを倒すシーンでのやりとりが、いかにもイギリスの労働者階級って感じで、ハリウッド映画には無いカジュアルな楽しさがある。いいなー、こういうの。

DVDのメニュー画面にも注目! ファミコンやメガドライブ辺りのゲームっぽくて、凄くイカス! 僕はこういうのをお洒落だと思うんですよ!(←たぶんちょっと間違っている)