久しぶりに大満足の作品です!
とても面白かったです。
とは言ってもノワールで爽快感はありません。
初老で冴えない出納係のクリスはある日ふと「若い彼女がいたらどんなだろう?」とこぼします。
すると男に暴力を振るわれている女を助けますが、若く美しく彼女キティに一目惚れしてしまいます。
キティは暴力を振るっていた男、ジョニーと実は恋人同士で2人でグルになってクリスからお金を巻き上げます。
恋は盲目と言ったもので騙されているとは知らずキティに貢いでいくクリス。
クリスはクリスで奥さんがいますがすでに愛はなく、尻にひかれています。
いたたまれないぐらい。
クリス、キティ、ジョニーのその後は思いもよらない展開になっていきます。
あの時〇〇だったら…
あの時△△だったら…
と思わずにはいられません。
そしてそのキッカケやタイミングがとても絶妙なんです。
今回『ハッピーアワー』の濱口竜介監督の解説付きの鑑賞会でした。
さすが映画監督ですね、
視点に唸ってしまいました。
その他にも
『飾窓の女』『牯嶺街少年殺人事件』『ミスティック リバー』を取り上げていて、飾窓〜と牯嶺街〜は未見なのでとても観たい!!
ラングの作品はサイレントの作品しか観たことなかったのでとても良い機会でした。