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花のお江戸の釣りバカ日誌のぉゅのレビュー・感想・評価

花のお江戸の釣りバカ日誌(1998年製作の映画)
3.7
2021年 鑑賞 21-206-10
BSテレ東 土曜だ!釣りバカ! にて
TVアニメ化、TVドラマ化もされた、やまさき十三先生(作)、北見けんいち先生(画)による、長寿名作釣り漫画を原作に、「男はつらいよ」「学校」「息子」「虹をつかむ男」等の山田洋二氏が脚本に入った、名シリーズの第12弾で、特別編の第2作目。シリーズ唯一の時代劇で、舞台を江戸時代末期の江戸と庄内藩に据え、主人公二人の先祖の物語となる。監督は第1作目から監督を務めていただいた(スペシャルを除き)栗山富夫さんの最終作品。

ー 花のお江戸の釣りバカコンビの先祖 ー
江戸時代末期の江戸。気のいい浪人の浜崎伝助(西田敏行さん)は大の釣り好きで、ろくに働かずに妹の美津(酒井法子さん)と長屋暮らしを送っていた。その頃、庄内藩の江戸屋敷では、江戸家老の鈴木一之助(三國連太郎さん)が家臣たちと緊縮財政について意見を交わし合っていたが、特にこれといった案も出ず、ただ単に無駄な時間を過ごすのみで、夜になり鈴木は奥女中の小浪(黒木瞳さん)の勧めで、お供に用心棒の数馬(山田純大さん)を連れてお忍びで夜釣りに行き、そこで呑気に釣りに興じる伝助と出会い、鈴木は身分を大店の隠居と偽り、仕事のことなど忘れて楽しいひと時を過ごしていたが、その帰り道、偶然にも同じ方向だったことから伝助が鈴木と数馬のお供をすることになり...

まさに特別編!とんでも設定!釣りバカコンビの先祖が巻き起こす時代劇の事件。
釣りバカシリーズのレギュラーのみち子の浅田美代子さん、鯉太郎の上野友さん、スーさんの運転手前原の笹野高史さん(ナレーションで声は聞ける)らの不在は寂しいが、冒頭の寸劇だけでも、当時双子子役の三倉茉奈さん・三倉佳奈さん(どちらがマナ?カナ?フラッシュマナカナして欲しい)、ダチョウ倶楽部のみなさん、大木こだま・ひびきさんという面々!

ハマちゃんの妹・美津はヤ... のりピーこと酒井法子さん(お久しです)。
スーさん属する庄内藩の江戸屋敷の奥女中の小浪は黒木瞳さん。
2人をメインゲストを迎え、シリーズで唯一ハマちゃんのロマンスが発生する。

ハマちゃんの長屋の大家役の谷啓さん。やっぱりいいよね!ハマちゃんには、佐々木課長のような存在は必要なんだと、改めて知った!

ハマちゃんのエア釣りのアクション、その時スーさんの笑顔や仕草が、「よっ!待ってました、釣りバカ屋!」と、唸りたいね!

長屋みんなでのハマちゃんのお祝い、コメディシーンの数々(釣りバカだけに、バカ殿を参考にしたと思えるシーンも多い?)は、あったまる!日本刀っぽい釣り竿、私も... ほっ... 欲しい!

スーさんの起こしてきた改革により、江戸を去り、庄内へ行くことになり、ハマちゃんの夜に発揮される「梟の目」を買われ、スーさんの護衛をすることに...

スーさんの護衛の数馬(山田純大さん)と美津のロマンスも気になるが、ハマちゃんとスーさんの絆や、ハマちゃんのロマンスがどうなるのか気になる。

時代劇定番の殺陣、ハマちゃんの夜釣りで鍛えられた目も存分に発揮され、釣りバカシリーズ定番のハマちゃんの美声も堪能。あとは... あれはあるのか?
鈴木ヒロミツさん、ミッキー・カーチスさん、笑福亭松之助師匠、十二代目市川團十郎氏の豪華ゲスト出演に感謝!

山の女はそそっかしいが、庄内藩江戸屋敷の奥女中は夢のまた夢のはかなき夢、遠い幻ではないのかも?むしろ、暴れん坊釣りの方が夢だなっ!

ラストは、時代劇ver. の釣りバカシリーズの定番の流れと思えば、ミュージカル展開、釣りバカだけに、ハマちゃんの吊りに、まさかの「あーれぇー」や、ピンク字のあの二文字が... そして、現代パートもよろしく!

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