シネマヴェーラ渋谷のウクライナ特集にて。
久しぶりに訪れましたが若い世代もけっこういて新鮮でした😚✨

妻を亡くしたショックですべてを捨て去ろうとする裕福な父親。
息子はよりどころを求めて貧しい父子のもとへ通うように。

その兄妹と野原で遊び、3人で寝転んで昼寝をするほのぼのしたシーンが印象的でした😊🌿

ところがおそらく破傷風なのか妹の様子が急変し床に伏せうわ言をくり返すようになり、ついには…😿

貧しい父親が娘を失っても人形を返しに来て礼を言う姿に、裕福な父親も自分を取り戻し息子と向き合うことができるように😊

このふたりの父子の対比が際立っていて心の豊かさについて考えさせられました。

構図の繊細さや光を効果的に用いた映像の美しさが好みで、印象に残る作品でした😌🍀

気圧が2hPaしかなくて85分くらい寝たので何も言えないのだがたしかに後期ゲルマン感が…。同じ台詞の反復&人形で家なき子の「パパ愛してるわ」を思い出した。要再見。

妻を亡くして傷心する判事の、顔を覆う手のアップから始まる。父のまわりをおもむろに側転する息子ワーリャ。なかなかにシュールな始まり。
息子を省みない父親に反抗するかのように、廃坑道にたむろする浮浪者たちに近づくワーリャは、そこである兄妹に出会う。
検閲で相当カットされたことでクレジットから監督の名前を外したといういわくつきの作品とのこと。徹底的に貧富の差を描いていることからも政治的な批判はあきらかだけれど、カットされてしまった部分というのがとても気になる。

子どもたちが迎えた顛末は暗く悲しい。
病に冒された妹ワルーシャが壊れたレコードのようになんども同じ言葉を繰り返すあたりは結構ホラー。加えてジュモーっぽいバカでかい人形もホラー。

ワルーシャを亡くした父とワリョークの歩く姿に対して、母の肖像画に隠された真実を知ったワーリャの、下を向いた顔に浮かんだ笑みと愛おしそうに撫でる父の手。結局浮浪者たちは幸せになれないのか。そこに痛烈な皮肉が込められているんだろうか。

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