灰色の石の中での作品情報・感想・評価

灰色の石の中で1983年製作の映画)

SREDI SERYKH KAMNEJ

製作国:

上映時間:83分

3.4

「灰色の石の中で」に投稿された感想・評価

ロラン

ロランの感想・評価

3.5
ブルジョワ一家の屋敷と中世のような廃墟で暮らす人々という対照的な二つの世界が同時進行する映画。二つ以上の音が同時進行するのも特徴。

その二つの空間を自由自在に行き来するのが一家の少年で、彼が屋敷から廃墟へと移動する場面は最後までない方がよかったと思う。その方が彼がどうやって移動しているのか分からないという謎が発生する。

子供たちが魅力的に撮られていて、特に少年が出会った兄妹と草原で寝そべる場面が瑞々しい。その少年が廃墟と化した教会で妹を発見する場面や彼女がカメラ目線で蝋燭を持ったショットは異様。

ムラートワの映画には双子がよく登場するけど、主人公の少年が廃墟の妹に与える人形が彼女と瓜二つで怖かった…。動物のお面も謎すぎる…。
spacegomi

spacegomiの感想・評価

3.8
貴族のボンボンと廃墟で貧困に喘ぐ兄妹によるプチ冒険譚。他のムラートワ作品に比べると内省的な要素は少なくキャッチーで見やすいかも。妹からは幼さや可愛らしさと同時に底知れない狂気も見えてきてなかなか強烈。置かれた背景も考えると一筋縄ではいかないなとも。ソビエト圏の映画はやたら甲高い声の少年がよく出てくる、気がする。
rico

ricoの感想・評価

3.9
出てくる子供達がとにかく異常に可愛い。
ムラートワはとにかくディスコミ映画をとるらしい、、、。
op、父親が顔を手で覆いながら始まり、ラスト、息子の顔を手で覆いながら終わる。
後期フェリーニもしくは後期ゲルマン的なカオス映画。一応筋はある。判事の息子が木に登って双眼鏡で遠くを覗くと、廃墟にすむ浮浪者たちが映る。そこの浮浪者の兄弟と判事の息子の交流がテーマだったりする。

浮浪者の兄妹の妹の方がちょっとヤバいのよ。一見幼女なんだけども、よくよく見ると、ヘルツォーク『小人の饗宴』に出てきそうなかんじで、どっちなのかわからない。
さらに、同じセリフを連続で何度も反復するように言うのも意味わからなくて、呪詛的グルーヴが渦巻いてた。

まーでも、ゲルマンとか後期フェリーニとちがって、ちゃんとラストで、判事の息子が浮浪者兄妹を守るために嘘をつくっていう、お話し的な意味でカタルシスというか落ちるところがあって、それでまぁすくわれた感じっすね。