shibamike

山羊座のもとにのshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

山羊座のもとに(1949年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ハンサムな俳優、美人な女優を観ると、即座に顔面に粗がありゃせんかとMy Eyesでスキャンし、本能的にハンサムと美人の化けの皮を剥がそうとする嫉妬・妬み・ジェラシーでそのうち窒息しそうな自分ですが、イングリッド・バーグマンがこのセンサーに引っ掛かりました。「あれ?バーグマンってカラーで観るとそれほどじゃね?」とけしからぬ優越感を覚えたのも束の間。やっぱ美人ですね。

さて、本作。19世紀オーストラリアが舞台。イギリス植民地で罪人の流刑地みたいな所だったのですね。こら勉強になりました。「それぞれの過去は詮索しないのがここでのマナーだ。」素晴らしいマナーですね。現代にも適応したい。

自己犠牲で支え合ってきた夫婦が新参者の男と召し使いの女にメチャクチャにされたという話にしか見えず、あまり楽しめなかった。そもそもの夫婦にも感情移入できず観ていて苛々していたので、尻がむずむずして仕方なかった。

ヒッチコック得意の恐怖シーンは終盤、召し使いのミリーが生首を仕込んだり、睡眠薬を酒に混ぜるところくらいだったが、きっちり自分は緊張したので、やっぱ押さえるところ押さえてるなぁと感心。

映画の序盤、サムに生首を売り付けようとした男が「あんたのために用意したのに」みたいなことを言っていたと思うが、ミリーが欲しがっていたのをサムが欲しがっていると勘違いしての発言ということなのだろうか。

立ち直ったバーグマンが女主人として仕切ったり、舞踏会で脚光浴びたり何やかんやあるが、全体的に中途半端な印象。ただ、当時のファッションって今から見ると斬新でそこは面白かった。バーグマンが頭にピンクのハートを載ってけているようにしか見えなかった。

最後、めでたしめでたしみたいな感じになっていたが、バーグマンの兄殺しの裁判あるから大変じゃん、と思ったが、退屈していたので終わってくれてホッとした。
shibamike

shibamike