りんごチャン

ル・アーヴルの靴みがきのりんごチャンのレビュー・感想・評価

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)
3.8
靴を磨こうにも映し出される雑踏にはスニーカーばかり。このオープニングから世間は甘くない事の表れを感じる。

質素倹約な生活、愛する女房、愛犬、気心の知れた行きつけの店…知足者富を地で行く主人公の豊かな心は、不法移民のアフリカン少年を空気を吸うが如く救うのだった。

カウリスマキ色調・デッドパン・イヌ・庶民的な店・さりげない手助け…カウリスマキフルセットは今作も健在。