ブラック・サバス/恐怖!三つの顔の作品情報・感想・評価

「ブラック・サバス/恐怖!三つの顔」に投稿された感想・評価

Cem

Cemの感想・評価

4.0
初のマリオ・バーヴァ★何となくハードル高そうと思ってました!
Blu-rayで観たら1話が一滴の水で、日本のDVDとは順番が違うみたいです
世にも奇妙な物語風で司会者みたいな爺さんが不気味で良かったw

1話が一滴の水って駄目だと思うw死んだ婆さんが強烈すぎて他の2話が霞んでしまい、これはラストにした方がいいです!!
死んだ婆さんの指輪を盗んだ主人公に奇妙な事がおこるっていう簡単で単純なストーリー、ベタな演出が好印象★これが1番良かったです!

古いお屋敷に赤やピンクの照明、ロッキングチェアに赤ちゃん人形、蠅、死んだ婆さんの顔などなど大好きが詰まってました★
死んだ婆さんの人形欲しいwあの顔最高です!
とにかくゴシックなセットと照明が素晴らしくてみていて豊かな気持ちになる。3話めの、思わず笑ってしまいそうになる死人の顔の異常な怖さ&指輪を抜き取ったあとの指にとまる蝿のデカさ。なんなのーかっこよすぎる!
三話からなるオムニバスホラー。
1話目、脅迫電話もの。
ロッセリーニ『アモーレ』の1部みたいな女優の一人芝居が続く。なかなか面白い。

2話目、吸血鬼もの。金髪巨乳が吸血鬼になったことを悟りつつ、彼女に思いを寄せる男が覚悟を決めてキスするシーンが本当に素晴らしい。
シーゲル『ボディスナッチャー』に匹敵する異形のキスシーンや!!
あと、バーヴァは窓の外の顔の撮り方が最高っすね。怖い!

なんといっても三話目がベスト。死体から指輪を盗んだ看護婦の恐怖。
緑の光が禍々しい。蝿の羽音にピチョンピチョンという水滴音が恐怖を煽る!
それに引き換え、死体のチープさ!!! 最高!!
horahuki

horahukiの感想・評価

4.0
イタリアホラーの父マリオバーヴァ監督のもう1つの代表作。批評的にも人気的にも、少し前に感想を書いた『血ぬられた墓標』と双璧をなしてる作品(私の勝手なイメージ笑)。

3話からなるオムニバスホラーでボリスカーロフが『世にも奇妙な物語』のタモリのような案内人役を務めてる…はずなのですが、私が見たDVD版ではなぜか締め以外全部カットされてる…。これはVHS版も見るしかないっすね!

1話目『電話』
お金持ち相手に遊んでいる主人公の女性のもとへ電話がかかってくる。それは自分が密告したために逮捕されたかつての恋人だった。その男にはなぜか自分の行動が全て筒抜けで、今から殺しにいくといわれるが…。

1人しかいない部屋にけたたましく鳴り響く電話のベルと対比するように、BGMを極力排した無音の演出が冴え渡る面白いスリラー作品。同性愛的な要素をスパイスにしつつ、短いながらも二転三転する展開にハラハラしっぱなしな良作短編。

2話目『吸血鬼ウルダラク』
主人公の伯爵が立ち寄った農村では吸血鬼が恐れられていた。寄せてもらった家の主人は「吸血鬼を退治しに行く。5日後に戻る。それ以降に家に来る者は全て吸血鬼と思え」と言い残し出て行き、息子たちが家を守っていた。そして今日がその5日後。5日を数分経過した時、主人が家に戻ってきたが…という話。

1話目とは打って変わってゴシックムード溢れる怪奇映画。愛する者の血を吸い、愛が深いほどその欲望が強くなるという吸血鬼の特徴が面白い。お互いを愛するがゆえに崩壊していく家族。吸血鬼が迫って来る描写は、時代を感じさせるものではありますが、この時代の作品でしか出せない格調高さの中にもおどろおどろしさが感じられて好きな演出です。『ボディスナッチャー』的な恐怖、そしてその中にも家族間・恋人間の愛情を強調した物悲しい作品です。

3話目『一滴の水』
夜更けに電話で呼び出された看護士の主人公ヘレン。行って見ると悪魔のような形相で死亡してる老婆が。女中によると降霊してる途中に突然亡くなったという。遺体を着替えさせてる途中で老婆の指輪に目が眩んだヘレンはそれを盗んでしまう。その時に水滴の音を聞くヘレン。家に帰ると家中の水滴の音が気になり始め…という話。

コレが1番好きです。
指輪を盗む時に聞いた水滴の音がヘレンの中にある罪悪感の象徴となり、その後も水滴の音(罪悪感)に付き纏われる。それをホラーとして描いた作品。心の中の罪悪感が老婆の悪魔のような形相や降霊式といった不穏な要素と組み合わさることによって恐怖を増大させていく。自分の心の中にある罪悪感によって追い詰められていくサイコホラーな解釈の余地を残すゴシックホラーです。ラストの連鎖も好き。

全部面白くてさすがマリオバーヴァといった感じですが、私的には『血ぬられた墓標』の方が好きですね。『血ぬられた墓標』はモノクロ映像だったのでよく分かりませんでしたが、本作では色彩の使い方が独特。ここら辺はやっぱり弟子のダリオアルジェントに受け継がれてるんでしょうね。あと、本作は全体的にドアを使った演出が多くて印象的でした。
NBK2

NBK2の感想・評価

3.5
アルジェントの師匠マリオバーヴァのホラー。これぞまさしく怪奇映画といった趣き。ゴブリンのプログレッシブな劇伴を用いたスタイリッシュなアルジェントとは違った古典的な作風の表現主義演出。ボリスカーロフの司会には殺気だったホラーにはない優しさがある。子供に見せて良いような仕上がり。
hideharu

hideharuの感想・評価

4.0
バーヴァ特集上映にて鑑賞。
アメリカ版DVDとイギリス版DVD&ブルーレイのコンボ所持。

昔のヨーロッパのホラーっていろんなバージョンがあるんだよね。だから一概にどれがカット版でどれがアンカット版とか言いきれない。

実際に特集上映で見たものとアメリカ版DVDとでは話の順番が違っていた。
特集上映ではイタリア語音声に英語字幕だったのでイタリア版かな?アメリカ版DVDは見たけどあまり覚えてなくて、はっきり言えるのはアメリカ版はボリスカーロフの話と話の合間に入るギャグみたいな小噺がほとんどカットされていてビックリした。

電話、一滴の水、吸血鬼の3話の中でもボリスカーロフの出ている吸血鬼を押す人が多いけど自分はやはり一滴の水が好きです。
あの婆さんの死に顔は夢に出て来そう。それどころかそれが幽霊になってソーッと現れたら主人公みたいに心臓麻痺を起こしかねない。笑えるほどに怖い顔です。
一番びびったのは3話目の死に顔。今迄恐怖映画は色々観たけど、この顔は勘弁してっ!って感じ。
1話目はスタイリッシュで良いね。女優さんも綺麗だし\(^o^)/
マリオバーヴァの少し恐怖なオムニバス



 2009年6月7日 11時01分レビュー



マリオバーヴァ監督、脚本(三人)

ホラーオムニバス映画のイタリアホラー。

というより少し怖い話し三話。


「電話」謎の殺人電話に怯える美しい女性のお話し

「吸血鬼」ボリスカーロフ率いる一家の吸血鬼昔話のような第二話。

ボリスカーロフに光を当てかなりチャッチィー演出。

全然怖くなさすぎて笑えてきます。

ラスト「一滴の水」死んだ子供を看取った看護婦。身につけていた指輪をこっそり盗んだことから始まる贖罪ホラー。

一番ホラー映画になってるラスト。

ちょっと恐怖「ドヤ」顔がバラエティー的だっふんだぁ顔になっていて笑えます。

一話、二話特に出てくる女優さんがとてもお綺麗なのはさすがです!

タランティーノが「フォールームス」を製作するヒント作品として発言していた本作。

昔の小品スリラー映画的マリオバーヴァオムニバスでした。


追悼
DVD製作会社が本来の枕的ボリスカーロフのタイトルコール的マエフリをバッサリカットに渇だぁ!(怒)著作権あらしだよ!しかも字幕ついてねーし!(プンプン)

監督の意図をねじ曲げる半端な作為やめてけれー!

あとこういう考古学的ホラーをソフト化してほしいものです。商売にならないかもしれませんが、、、。