健一

勝利の朝の健一のレビュー・感想・評価

勝利の朝(1933年製作の映画)
2.9
1933年 🇺🇸映画 モノクロ作品。

第6回アカデミー賞
主演女優賞(キャサリン・ヘプバーン)受賞。

えっ! おわり? って感じ。
74分! 短っ! なんだこれ実験映画?

製作会社も当時新人だったキャサリンを売り込む為だけに作ったプログラムピクチャーだと認めている。

原題は『Morning Glory』。
うんまぁ、もちろん「勝利の朝」なんだけど 本来は『あさがお』って意味らしい。
『朝顔の花のようにすぐに しおれても 朝だけの栄光で構わない。次の朝の栄光が待っているから。』
という言葉があるらしく、それにちなんだタイトルだったようなのだが、そんな事 知ったこっちゃない当時の日本の映画会社の人間は 直訳してこの邦題をつけてしまったようだ。 トホホ。😂

キャサリン・ヘプバーンはアカデミー主演女優賞を4回も受賞している。歴代最多、当然だがこの記録は今だに破られていない。
その4回のうちの最初に獲ったのがこの作品。
新人の頃から既にすごかったという事ですね。

スター女優になる事を夢見て 田舎からやって来た 駆け出しの女優エバ。
自分を売り込む為に芸能事務所を訪れる。恥も外聞もかなぐり捨て しつこくアピールするエバ。
周囲の人達は この奇妙な田舎娘に戸惑いながらも興味を示し出す。
そしてついにブロードウェイの舞台に立つ その日がやって来た。 のだが・・・

田舎からやって来た女性が都会で成功をめざすコッテコテのサクセスストーリー。
一流の舞台で主役を張れる女優など ほんの一握り。夢に向かって奮闘する女性をキャサリン・ヘプバーンが 全集中 で演じている(笑)。

この女性のような女優の卵は ごく稀なのか?
それともここまでやらないと大女優にはなれないという事なのか?
なんかもう ゴリゴリに押しすぎて とても共感出来ない。

いわゆるギョーカイ物。華やかな演劇界、ブロードウェイの内幕を そこに生きる女達 男達を描いている作品。 内幕物?というかほぼ会話劇に近い。
社交辞令の挨拶して ご機嫌とって 売り込んで 好きだの嫌いだの言って。 なんだコリャ!
会話の内容にまず 興味が湧かない。

キャサリン・ヘプバーンも確かに良い演技をしていたが 私は晩年の彼女の演技を先に観てしまっているので『若いなぁ。』ぐらいしか印象に残らなかった。観た順番が悪かったかな?

正直、大した作品ではないが、尺が短いから 『これくらいなら まぁいいか。』
という感じ。


😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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