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街の恋のotomのレビュー・感想・評価

街の恋(1953年製作の映画)
4.8
アントニオーニ、フェリーニほかからなるオムニバス。甘い感じのタイトルとは裏腹に結構過酷な現実の詰め合わせなネオレアリズモってな具合。敗戦国のあれこれもあっての状況だとは思うけれども、溢れる立ちんぼに子供、目で追い求め行動する動物的本能で男も女もガツガツしてる辺りは現代日本よりはよっぽど未来がある。娯楽の多さとインフラの塩梅でやる事が限られるってのも以外と大事なのかもしれないと思わせる一本。ローマの元からある美しさと痛んだ部分の二面性と街の人間たちのポジとネガって感じで上手い事切り取られている。
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