【狂気の村人たち】72点
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監督:ハーシェル・ゴードン・ルイス
製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー
収録時間:88分
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ハーシェル・ゴードン・ルイスはやっぱりやばいですね。映画界ではゴア描写の祖とも称されているようでして、なるほど1980年代の映画によくあるスプラッタ映画はこの監督の影響が強かったのですか。とにかく、この監督の作品に物語の中身や撮影編集を期待してはいけないということを、今作と『血の魔術師』を通してわかりました笑
南北戦争終結からちょうど100年経った1965年。アメリカ北部からやってきた人たちは、南部のとある村に誘われていく。100年祭を催すということなのだが。。
この村に入ってしまったら終わり。南北戦争で北部の人間に恨みをもつ南部の人間たちが、ひたすら彼らを残酷に処刑していくというお話。シンプルすぎて物語の深みにそれ以上も以下もありません。で、あらゆるバリエーションの処刑により、次々に北部の人間が殺されていくのです。
このあたりはやはりゴア描写の祖とも言われる監督なので容赦ない。撮影の技術上、肝心なところを映せないという微笑ましい欠陥がありますが、それでもまあ処刑される人たちが気の毒で仕方ない。特に八つ裂きの刑を描写してるのがエグかったですね。これも肝心なところを映せていませんが、技術的に映せたとしてもこれはあまりにも残酷。世界各地で行われていた、最も残酷な処刑の一つに数えられるものです。ほかに樽にいれて、それから釘を打ち込んで転がす刑など、悪趣味にもほどがある、正気の沙汰ではない処刑が次々と実行されていきます。
タイトル通り2000人の村人全員が敵であるわけですから勝ち目もほぼないみたいなもの。この危機的状況をどうやって抜け出すのかが見ものですね。ということで、相変わらずスプラッタですが、興味のある人は是非。
