チッコーネ

ジェーン・バーキン in ヴェルヴェットの森のチッコーネのレビュー・感想・評価

3.0
ユルめの脚本で、斬新なグロ描写もないが、外部から隔絶された古城という舞台装置は優雅。
「ミニマルな人間関係の中に犯人が潜む」という展開には、どこか横溝ホラーとの親和性も。
フランスからゲンズブール×バーキン夫妻を招いているが、イタリア語に吹き替えられているせいか違和は感じられず、作品内へよく溶け込んでいる。
フェリーニ映画にも起用されたハイラム・ケラーの、悪魔的な美青年ぶりには得難い魅力あり。
また熟女姉妹のウェービーなヘアスタイリングが美事、バイセクシュアルの娼婦キャラがいるのも楽しい。