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SF異星獣ガーのhideharuのレビュー・感想・評価

SF異星獣ガー(1985年製作の映画)
1.5
2021.07.24 レンタルDVDで鑑賞。

レンタル出ているのにレビュー数が少ない。更に言えば本作はレンタルビデオ時代にもすでに日本に紹介されていたのに知名度の低いこと。
しかしそれも仕方ないことだと納得するくらいの駄作です。
93分が半日くらいに感じましたよ。とにかくつまらないし、俳優も下手くそ、肝心のガーもラスト20分くらいまで出てこないし。

そして兎に角変な映画です。
火星の定期調査で隕石状の物を見つけてそれを探査船で宇宙ステーションみたいな所に持ち帰ることになったみたい。さてこの中に主人公になる人物がいるのかなって思っていると探査船の乗組員が全員窒息死、死者を乗せたままステーションへ。
ステーションでは女科学者とステーションの上層部の男性らしい人物のやり取りが。この2人が主役か?と思ってたら宇宙ステーションが大爆発!連絡船で辛うじて逃げ出した5人がどうやら主要人物だった。ここまで何が起こってるのかよく分からなかったですね。

さて5人とともに隕石状の物から出て来たクリスタルとチラチラ映るガーを乗せての旅路。
早々にガーに3人が餌食にされますが連絡船の中のチンケなやり取りは正直必要ないです。この辺を削って70分くらいの映画に出来たのでは?

そしてガーは成長して船内のコンピュータで人間について学び、生き残りの2人と仲良くなります。ガーも自分の身を守るため、そして恐怖のため3人を殺したと正直に話して親睦を深めます。
でも考えてみれば火星の探査船、宇宙ステーションの人々も殺してる訳で数百人は殺っちゃってるのでは?

連絡船の修理中のほのぼのとしたガーと船長のやり取り、別れ際のしんみりした感じ。
この映画の脚本を書いた人は頭がおかしいのじゃないか?ってくらい変な映画だった。
超低予算の箸にも棒にもかからないような映画とは言え話の軸がここまでブレブレなのも珍しいかも。

本当ならば最低スコアの1.0にしたいけどナメゴンにETの頭をつけてとろけるチーズをかけてレンジでチンしたようなガーの造形が気に入ったので1.5にしました。
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