FutosiSaito

北国の帝王のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

北国の帝王(1973年製作の映画)
4.0
 追跡者役だった、チャールス=ブロンソン主演の『マンハント』でライバルとして扱いが良かったのも、この映画があったから。
 それがよくわかった。
 「信念」と「誇り」。ホーボー(浮浪者)と鬼車掌という立場の違いはあるものの、共通するもの。
 リアルではないようでいて、ホーボーへの理解もある。冒頭の字幕による時代背景説明で、それがなされている。
 何よりも「Aナンバーワン」のセリフに、搾取される「生き地獄」というものがあり、厳しい背景を表している。
 だからこそ、それを知る帝王と、若造の違いが浮かび上がる。
 噂には聞いていたが、鬼車掌シャックことアーネスト=ボーグナインの眼力には本当に感心した。
 まさに「いい顔」だった。ふたりとも。
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