追跡者役だった、チャールス=ブロンソン主演の『マンハント』でライバルとして扱いが良かったのも、この映画があったから。
それがよくわかった。
「信念」と「誇り」。ホーボー(浮浪者)と鬼車掌という立場の違いはあるものの、共通するもの。
リアルではないようでいて、ホーボーへの理解もある。冒頭の字幕による時代背景説明で、それがなされている。
何よりも「Aナンバーワン」のセリフに、搾取される「生き地獄」というものがあり、厳しい背景を表している。
だからこそ、それを知る帝王と、若造の違いが浮かび上がる。
噂には聞いていたが、鬼車掌シャックことアーネスト=ボーグナインの眼力には本当に感心した。
まさに「いい顔」だった。ふたりとも。