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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のScreen7のレビュー・感想・評価

3.6
80歳として生まれて以降若返っていく男性と、彼との日々を懐かしむ老婦人。ベンジャミンの日記帳を基に、回想シーン形式で物語が進んでいく。一般的な人と年の重ね方が逆行するベンジャミンだけど、幼い頃に出会ったデイジーとのロマンス模様が切なくて美しくて、恋愛ってより人生の物語として惹かれたな〜。単に2人の出来事が描かれてるのではなく、20世紀のアメリカ史を織り交ぜながらエピソードが繰り広げられる点が面白い。また、ベンジャミンの人生に影響を与えた登場人物が何人か登場して、裏話というか新事実というか…過程を知ることができるのもちょっとした寄り道をしてるようで楽しい。
互いを想い合うゆえの決断が終盤の展開に繋がるけど、一緒に歳を重ねること、同じ時間を共有できることがどれだけ幸せなことかを改めて実感させてくれた作品。ファンタジーなお話ではあるけど、加齢やタイミングなど時間に関連した普遍的なテーマなのが身近で良い。主演の2人(ブラッド・ピッドとケイト・ブランシェット)が美しい上、寄り道パートで重要な役柄のティルダ・スウィントンに、幼少期のデイジーを演じてたエル・ファニング…美形揃いでそういう意味でも楽しめた!
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