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マッドマン・マーズのsayaのレビュー・感想・評価

マッドマン・マーズ(1981年製作の映画)
2.5
殺人鬼の名前を呼ぶと殺しにやってくるという怪談話を聞いたお調子者が、ふざけて殺人鬼の名前を大声で叫んだせいで本当に殺されてしまう物語です。
キャンプファイヤーで指導員が話す怪談話から惨劇が始まる王道展開なので、『13日の金曜日』や『バーニング』を好きな人なら見ておくべき作品です。
スラッシャー映画全盛期の作品なので残酷描写にも気合が入ってますし、恐怖に怯える演技も迫力があります。
ただ観ている人をハラハラさせる演出でしょうが、殺人鬼が殺すタイミングを逃す場面が何度もあるので、この殺人鬼はたいしたことないんじゃないかと心配にもなりますが。
テントで愛し合うカップルが呼び出しを受けて「すぐ行くよ」と答える場面があるのですが、「すぐイク」という意味にも取れてややこしかったですね。
殺人鬼を蘇らせた若者は殺されもせずブラブラ出歩いて、その若者を探そうとした大人たちのほうが殺されてしまう展開が皮肉でした。
一番応援したくなるポジションであるべきヒロインが、他人任せで自分では何もしようとしないのも面白かったです。
怪しい人影を見かけたから心配だとか言い出して男性に行方不明者の捜索をさせて、自分はついていこうともしないんですよ。
安全圏にいた男性に助けを求めて呼び寄せているくせに、さっさと自分たちだけでバスで逃げようともしてました。
ヒロインが間違えて人間を撃ってしまう展開まであるので、どちらが殺人鬼か分からなくなりますよ。
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