カミワザ

マイネーム・イズ・ハーンのカミワザのレビュー・感想・評価

マイネーム・イズ・ハーン(2010年製作の映画)
4.1
まいった。インドにまたやられた。
インド映画ってほんと、パワーがあって面白い。
美男美女の役者が華を添えているのは勿論なんですが、音楽や移り変わる風景を堪能しながらゆったりと観られる、そんな期待を裏切らない作りが嬉しい。

本作、現代社会が抱える問題を扱った映画でもあり、広くに”差別”といったテーマを取り扱った社会派作品。
特に、9.11テロやアメリカ社会の変革が描かれているのは興味深い所。

軽度の自閉症(アスペルガー症候群)を抱えた青年を体当たりで演じている。
ほんとシャー・ルクの演技の幅は広い。

ちなみに本作、インド映画としては珍しくダンスがありません。
にもかかわらず160分を超える尺にちょっと長く感じるかなと思えば、全くそれを感じさせない。
物語の緩急の付け方が丁度良いのでしょうね。
あと物語の中で印象深いセリフがちょいちょい登場するのも見逃せない。
特に後半への盛り上げ方は素晴らしい。

ただ、個人的にダンス無しはちょっと寂しいかな・・・

レビュー評価に偽りなしの傑作。
時間を作ってじっくりと鑑賞してほしい作品です。
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