円柱野郎

インシディアスの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

インシディアス(2010年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

脅し方としては音と音楽でビックリさせる古典的なものが多いけど、前半はちゃんと雰囲気を作っているので割とジワジワくる。後半は完全にお化け屋敷になってしまったけど、どこかで観たようなホラー映画のごった煮感が、監督たち(監督・脚本のジェームズ・ワンとリー・ワネル(「ソウ」シリーズ)のコンビ)のお化け屋敷系のホラーというジャンルへの愛を感じさせてくれてますな。このリスペクト感はサム・ライミの「スペル」を見た時にも感じたけど、この映画にあそこまで吹っ切れた"笑い"はなかったかw
個人的には「家が呪われてるなら引っ越してしまえばいいのに」、と常々この手の映画を観るときに思うことを設定で解決したのは良かった。まあおかげで終盤は前半とずいぶんノリが変わった気もするけども…。少し気になるのは、序盤に登場していた二男と長女(赤ん坊)の姿が後半にはすっかりいなくなっていたこと。前半で観客を不安にさせるためだけに台詞を言わせたり泣かせたりしたのでは少し都合がよすぎる。後半で使わないのなら出さない方が…とも思ってしまった。
それにしても「シャイニング」的なカメラ回しはやっぱり不安をあおりますね。分かって使ってるあたりが良いです。
円柱野郎

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