ひば

インシディアスのひばのレビュー・感想・評価

インシディアス(2010年製作の映画)
4.1
『アクアマン』がすごかったので、ホラー畑にいるジェームズワン監督を久しぶりのPBSF*活動の一環として軽装備で見に行って半泣き重傷で帰ってきた。あの畑に面白半分で行ってはいけないぞ、ホラーは闘いだ。
わたしは音を消せばホラーはいけると思っているタチなので(ホラー=音で驚かせるもの)、最終手段でオラァ!!と消音スイッチ押して半泣きで勝利の笑みを浮かべてたら普通に怖くて逃げられなくなった。聞いてない。いや効果音かなりうるさい映画なんだけどもはや音ないほうが怖いのでは。でも面白いのこれ。恐怖と面白さは同居するということを『ヘレディタリー』で学んだんだけど、これもそうだったわ、やだ~~~~~~~!!!『ヘレディタリー』は厭な映画といった感じだけど『インシディアス』は俺以外いらないという恐怖の自己主張が激しい。明るかろうが会話中だろうが絶対に出てやるぞというストロングな姿勢に夜泣きするところだった。でしゃばりめ。しかもなにがタチ悪いって特に攻撃してくるわけではないことが多い。主に佇んでるだけ。居座るな、くつろぐな。もうほんとやだじゃあ帰れよ~~~~家計費割り勘だぞ~~~~駄々こねても夜は明けないし映画も終わらないので戦場に戻るしかない。今思えば『アクアマン』の息抜き爆発もホラーの突然ドン!と同じだったんだな…
そしてやはりカメラワークがすごい。だけど一番気に入ったのは静止画と動画を使い分けしてくるところ。『今そこに何か見えた』と『今そこにいる』ってのを区別化してくるし、同時に一部にしか見えていない事象を『視聴者が見える』『見えない』というあるなしを細分化してるからかなり巧妙。普通やらないだろそんな撮影。どう撮れば怖くなるかちゃんとわかってるんだなぁ。やめてほしいやだ~~~~~!!!!一瞬何か不気味なものが映る描写が心底苦手だから困る。でもなんかまた別として反応に困るものとかちょいちょい入ってくるので…霊と接触にはガスマスクとかダンシングゴーストとか歌いたがるパトリックウィルソンとか…そういえば後半突然パトリックウィルソンの対霊体肉弾ソロパートがあった。これがミューズの力である。

あぁああぁあちくしょう、続編ものじゃないか…ちくしょう…ちくしょう…!やってやるさ…やってやるとも…!!衝動に任せTSUTAYAに出向いたせいでわたしは一週間内に『インシディアス2』『死霊館』『死霊館 エンフィールド事件』(ジェームズワン監督作品のみ)を見なければいかん………………ほんと?マジであと3作も見なきゃいけないの?????

next→『インシディアス 第2章』
https://filmarks.com/movies/56162/reviews/62719624


*民間ビビり特殊部隊(Private Bibiri Special Forces)
過去の活動『ヘレディタリー』 https://filmarks.com/movies/78581/reviews/58752041
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