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ミュンヘンへの夜行列車のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

ミュンヘンへの夜行列車(1940年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

キャロル・リード監督って「第三の男」の監督なんだ!勉強になりました。
本作は渋谷シネマヴェーラにて開催中の「ヒッチコック特集」の一本で見たのでヒッチコック作品かと思った(確かに冒頭クレジットにヒッチコックって無かった気がする)。

ナチス・ドイツによるチェコスロバキア侵略が目前に迫る中、装甲板開発で有名なボマーシュ博士がナチスに狙われる。軍事技術流出を防ぐため博士はイギリスに保護されるが、博士の娘アンナがナチスの罠にはまり、二人ともさらわれてしまう。

アンナが強制収容所に入れられて、脱走するまでがアッサリし過ぎで、違和感を覚えたのだが、イケメン カールの罠だったのには驚いた。脱走したときの収容所がミニチュアだったと思うが、CGよりミニチュアの方がいい気がする。

眼科の視力検診で秘密の暗号を伝えるの面白いと思った。父の居所に関わるであろう電話を夜中に貰うアンナの背後にカールと思われる影が映るのカッコ良かった。

「こらアカン連れ戻さな!」と英国諜報員ランドールがナチス内部に決死の潜入。そんな上手くいくかよ、と見ていたら、ナチス上層部がポンコツで潜入成功。

駅の売店に「風と共に去りぬ」と「我が闘争」が並べられているシーンがあったが、本当に当時ああいう感じで両方ベストセラーだったのだろうか。とても不思議な感じ。

ミュンヘンを目指し、列車に乗る一同であるが、ずっこけ英国紳士二人組が映画をかき回す。これが面白いんで困る。

一番ヒヤヒヤしたのはケータリングにメモを忍ばせるシーン。カルディコットが迷いもせずメモを食べ物の下に忍ばせる。呆気に取られるチャーターズを見ながら「ランドールはドーナツが好きだったのを思い出した。」と言った直後に「あ、あれドーナツじゃなかった。」である。場内爆笑であった。

カールの裏をかき、何とか逃げ出せた一行。最終決戦はスイス目前のリフト!ランドール必死の籠城に弾切れ、リフト飛び移りと見せ場の連続。

とにかく話がさくさく進むのでとても見易かった。ハラハラドキドキするシーンもタップリあったし、マーガレット・ロックウッドも超絶美人だし、でとても良ぅござんした。
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