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デモンズ2のblacknessfallのレビュー・感想・評価

デモンズ2(1986年製作の映画)
3.7
前作が映画館のスクリーンからゾンビ(デモンズ)🧟‍♂️が飛び出してくるインパクトの強さが売りだったのに対して本作はテレビのモニターから飛び出してくる🧟‍♂️という、あからさまなスケールダウンにがっかりしてつまらなかった記憶しかなかったが、めちゃくちゃおもしろかったよ笑

自分に取ってデモンズ2と言えば子供ゾンビ🧟‍♂️のハラワタを食い破って出てくるグレムリンのようなキモカワモンスターで、これは初見の印象どおり楽しかった。グレムリンがやさぐれてキモくなったフォルムでゲハゲハ下品に笑い吠えながら妊婦を襲う。この辺の演出がコミカルなアクションで『グレムリン』に似てる。頂いたのかもと思わせる笑 何といってもイタリア🇮🇹の娯楽映画シーンと言えばマカロニの昔からパクリと便乗なんでね😏

前回見た時は全然気にならなかったけど劇伴がかっこいい。
1作目のモトリー・クルーやプリティ・メイズと言ったベタでギラギラしたメタルで攻めた、メタル恥ずかし固めが仇となって無駄に映画をファニーしてしまった(それはそれでグッド👍️)反省からか本作はTHE ART OF NOISE 、Fields of The Nephilim、Dead Can Danceと言ったポストパンク、ゴシック等のニューウェーブ系で統一されていてバンドも選曲もセンスが良く前作の過剰なマヌケさが軽減されていた。
因みにFields of NephilimはSisters of meacy、Bauhausと比べるとゴシック二軍て感じだが、いいバンドなのでもっと日本で評価されてほしい。日本のゴス好きて殆んどゴシックメタル好きにすぎなかったりするから、オリジナルのゴスは聴かない人が多い。それって非常にダサいと思う。あと、ゴシックメタルはベースがメタルだからゴスなのにやたらと俗な泣きの旋律を駆使して殆んどが失敗してると思う笑 またそのクサいとこが日本で受けるんだろうな。ダセェ~。

舞台である高層マンションを活かした限定空間のゾンビ🧟‍♂️パニック映画として何気にクオリティが高くて驚いた。昔は登場人物が多く部屋ごとに視点が変わっていく展開がダルかったけど、ちゃんとドラマになってるし、クライマックスで住民達が協力してゾンビと戦う流れもスムーズ。昔はショック描写しか興味がなくストーリー自体を評価する視点が皆無だったんだな、まあ、ホラー好きボンクラあるある、だよ笑

一点、不満だったのが、舞台となる高層マンション、明らかに富裕層向けだったんで登場人物に傲慢でイヤミな金持ちを配置して欲しかった。「おお、派手に殺られてくれたー😆」て盛り上がりたいじゃん。堀江貴文や青汁王子みたいのが居てほしかったな。
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