元空手部

不安は魂を食いつくす/不安と魂の元空手部のレビュー・感想・評価

4.0

劇中で何度も画面内フレームが示唆されてる。(部屋の扉越しのショット等)
画面内フレームの内外の関係は動・不動と区別されており、例えばダンスのシーンでは不動のモチーフである前景のテーブルなどのモチーフがダンスのアクション性が強く打ち出している。
男が浮気する場面では部屋が消灯する。この映画でSEXを行うシーンはこの場面を含めて二つしかない。一つ目は省略の形で描写されているが、どちらもSEXを直接的に描写していない点で共通点がある。省略と暗転は類似性を帯びており、視覚的欠如でもある。これは決して珍しい技法ではないが、同一作品中で異なる技法が用いられることで、イメージを豊かにしている。
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